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十年の感謝

2012.9に工房を構えて10年

2004年に楽器製作を志し、アマチュア時代から数えると2005年からウクレレを製作し続けて丸17年が経ちました。これまでの総数は278本。ここまで続けてこられたのは他でもない、たくさんのユーザー様の皆様のおかげです。本当に有り難うございます。南は沖縄から北は北海道まで、直接工房に来られた方やお会いしたことのない、けれどもウクレレを通して触れ合って頂いているたくさんの皆様の支えあってここまでやってこれました。こんな幸せな時間を10年も続けることができたことに感謝の気持ちでいっぱいです。いつもご愛用頂いている皆様のことを常に感じながら日々製作に勤しんでおります。何だかありきたりな10年の感謝報告になってしまいましたが、実際この節目を迎えてみて思うことはやっぱり感謝以外の何ものでもないんだなと実感致しました。新作を作ることも大事ですがそれ以上に、ここまで支えられてきたことを大事にしながら「一本ずつ、じっくり、納得いくまでやる」姿勢でこれからも頑張って参りたいと思いますので変わらぬご愛顧を宜しくお願いします。

 

 

 

こんな時代もあっという間に過ぎ

今日は小二夏休みのラストデイ

次女と近所の公園にて

2012→2022

2013

タイのアーティストApirak Private live

 

同年五月に開催されたハンドクラフトフェスで出会い

彼のシグネイチャーコンサートを製作しました。

 

これはそれを引き取りに工房にきてくれた時に開催した

プライベートライブです。

 

Japanツアーの途中で立ち寄ってくれたんですが

あまりにも気に入ってくれて

その後のライブは持参してきたウクレレをこれに持ち替えて

生音をマイクで拾うスタイルでこなしたそうです。

 

あれは幸せな報告でした。

tokyo handcraft guitar fes

2回目の出展時

名古屋の楽屋前の通路にて

アピラクとカレイ・ガミアオです

カレイとはハワイで知り合いました

「船で世界一周に行くのに持っていくので」

とオーダーされて作ったソプラノ

オハナさんにて

2016年頃

2015年頃

あの頃は思いっきり尖ってましたね

タイの音楽雑誌で工房の特集が組まれたんです

出来上がった雑誌を送ってくれたんですが…

タイ語は読めませんでした(でも嬉しかったです)

足掛け4年間毎週カフェ演奏を行い続けました

満席の日もあればガラガラの時も

でもそんなの関係なし!

オーナー様が完成品を受け取りにくる(4本目!)

当工房は本当にリピーター様によって大部分を支えられております

感謝!

滋賀県マキノ高原

ネスレのイベントで演奏

めっちゃ緊張しました

この前の年のゲストがなんと…カールスモーキー石井さん!

音楽家でもない私がなぜ呼ばれたのか今だにわからない

世界に羽ばたけ

風神雷神様はタイのディーラーさんが即買いでした

SOUNDCLOUDにオリジナル音源を録音してアップ

オリジナルソングから自分の好きな曲までたくさん収録しました

当時製作したCDアルバム150枚はすぐになくなりました

でも音源はとってあります

         

リットー社ウクレレマガジンvol.11

「にっぽんのウクレレ工房」で紹介される

これは本当に嬉しかったです。

時は2014年

ちょうど矢入一男さんが亡くなった年で

目標にしてきた座標を失った悲しみに染まっていた頃でした。

そんな中で頂いた取材のお話は

ほんとに救いでした。

馬蹄ロゼッタコンサート

ド派手な稀少激虎マンゴー

島村楽器梅田ロフトさんにて展示中です。

マンゴーの温かみのある音、いいですね

2022

馬蹄ロゼッタ開発から三年経過

新たな挑戦の年になってます

今年一番狙い通りのサウンドに仕上がったテナー

とってもギターライクな弾き味です。

普通はローGを張ってもやっぱり三弦が太く出る

そこを違和感なく四弦から順に低音から高音まで伸びやかに出したい

それを実現したテナーだと思います。


ウクレレショップオハナさんにて展示中です

ぜひ一度弾いてみてほしいです。

2022.8

鹿島槍ヘッド誕生

 

実際に北アルプスまでテント背負って山容を登拝してきました。

雄大でなだらかで厳しさと美しさが同居したような

素敵な双耳峰でした。

 

今夏にヘッドと指板のデザインを一新させる挑戦

まさに今また生まれ変わっている最中です。

 

デザインを変えて全体像の印象を変貌させること

 

でも最終的にはどんなデザインであろうと

ウクレレから発するのは製作者そのもののオーラ

 

個人製作家のヴァンガード、Shimoさんのように

製作者そのものがウクレレより一歩前で溢れ出している

 

そこが境地だと思います。

 

もっと磨き上げていきたい

これからも努力して参ります。