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マグカップ & Ancestor's弦の発送

第二弾発送スタート

 

 

 

昨日直販サイトから再販が開始となりました工房オリジナルマグカップ。今回は使用カップはそのまま180ccサイズの陶器ですが正面のデザインを鹿さんに変更しました。裏側は前回と同じウクレレです。今回は15個ご用意しました。ご予約頂いている分も含めて8個、郵便局より発送しました。近日中にお手元に届くかと思います。楽しみにお待ちください。Ancestor's 弦はおかげさまでNormal、Lightとも完売となりました。ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

いつもの蜂屋郵便局から送りました

そういえば郵便といえば局内に前島密の肖像画が飾られています。

 

 

 

 

 

郵便局でも売っているこの小説、めちゃくちゃ面白かったです。(AMAZONでも売ってます)

 

500ページ以上あるんですが一気読みでした。大河ドラマを一気に見通したぐらいの感動がありました。ゆうびんの父、つまり前島密の伝記小説ですが実際大河にしても遜色ない内容だと思います。同時代の渋沢栄一が主人公になったぐらいですし、この本の中にも渋沢栄一は登場します。英雄的存在の幕末の志士もたくさん登場するし、何なら明治新政府草創期の薩閥の面々が若い頃(例えば大久保利通、大隈重信)を前島密が長崎でフルベッキのもとで英語指導をしていた経緯がある。江戸無血開城のあと大久保が新しい首都を大阪にしようとしたのを東京にと進めた諫言書を送ったのも前島。郵便制度を作るにあたってそれまでの仕事を奪われた飛脚たちの不満を解消すべく勝海舟と立ち上げた会社が実は日本通運であるとか色々知らなかったことも学べました。ここまでは前島密が新政府立ち上げの時期から今の郵便制度を作り上げるストーリーメイン部分ですがそれ以上に面白かったのは幼少期の新潟上越時代、青年期の江戸住まいの時代、函館時代、長崎時代とひたすら転々と日本を何周も旅して周るところでした。道中で新撰組の岡田以蔵に斬られかける事件もあったり、アクション映画のような要素も。紆余曲折の中で様々な人生経験を積んで行った中で出会った日本各地の庄屋や豪農、資産家などが後の明治以降に助けとなり、明治天皇の「御用」の名の下で名誉を抱きつつ無償で地方の郵便業務を担ったというのもこの本で知りました。大隈重信の立ち上げた東京専門学校、つまり早稲田の3代目学長も務めていたりして。江戸時代から明治時代の日本の社会情勢の移り変わりを前島密の人生を通して体験できる、この夏おすすめの一冊です。