夜な夜な髭飾りを入れる作業
デザインナイフでラインを整える様子
近況ー
先週は迷走台風の影響で列島には半端ない湿気がもたらされ続けましたね。東海地方もずっと雨、時折晴れ間はあっても湿度は80%を超える日が続きました。そのため中塗りまで進んでいた塗装工程は丸っと一週間停滞でした。週間予報にやっと晴れマークが並んで塗装再開。こうして考えると天候と睨めっこの楽器制作は農業に通ずるところもあるのかもと思ってみたり。なぜ高湿度下で塗装が出来ないのかというと被るから、つまり白濁してしまうからです。換気の都合上塗装作業はドアを開けて有扇ファンを2機回して行うので外気の影響をモロに受けます。また高湿度で木工するリスクは何かと言えば、木が膨張した状態で組み立てた楽器は乾燥する冬に故障するリスクがかなりあります。なので除湿して工房内を40%から50%に保って作業します。木工作業はドアを閉めて行うので外気の影響はありません。5畳半工房唯一の利点は湿度を安定維持しやすいことです。でも理想は塗装小屋を別に作ること。どこかにいい物件がないものかと常々探してはいます。
余談ー
話はガラッと変わって今日ラジオで聴いた話です。いつも拝聴しているとある番組のゲストに慈恵医科大で伝染病学の一環で蚊の研究をしている教授が出演していた中でのお話。「ここ数年の酷暑で真夏に蚊を見なくなったと思いませんか?」と。確かにそうだ。最近見ない。「実はここまで暑いと蚊は冬眠ならぬ夏眠(かみん)するんです。仮死状態になって涼しくなってから活動を再開することが最近の研究でわかってきました。なのでこれから秋に向かっての残暑期間が一番、蚊が増えますよ」と。さらに「蚊は10m先で動物の吐き出す二酸化炭素を探知して近づくと体臭や体温で選別して刺す相手を決める」そうです。汗っかきから刺され、より体温が高い部分(つまり服でなく肌)に狙いを定めて本当なら3分間吸血しないと腹一杯にならないところを危険回避のために腹半分で離陸する」という。「私はたとえばバーベキューなんかやる時はこっそり自分だけシャワー浴びてさっぱりして汗を流してから参加するので蚊は他のメンバーを吸血しに行くんです」という裏技まで披露していました。みなさんこれからの季節、蚊に気をつけましょうとのことでした…余談の方が長くなってしまった(笑)
長女にウクレレを適当にスケッチしてもらいました
ラジオやメディアで「早いもので今年も残すところあと…」と言い出すのがいつも大体9月過ぎた頃。酷暑も緩み朝晩には秋の気配が漂い始めもう時期田んぼ道には赤い彼岸花がずらっと咲き出しますね。さて今年も早いもので…(笑)、気づけばあと3ヶ月半で師走展です。はい、今年もやります。リスペクトする製作家の方々との共同個展です。詳しくは師走展のページをご参照ください。