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今更勉強

素敵な出逢いにまた感謝

昨日クリスからインスタグラムのDMがありました。そうは書いてなかったですがおそらくは「レビュー動画の公開前チェックをお願いね」といった内容だと認識しています。英語ができないってのは本当にヤキモキしますね。クリスにオーダーをもらったのが今年頭くらいだった気がしますがそこからもう英語の理解力の大切さを痛感する日々がずっと今日まで続いています。他のどんな翻訳エンジンよりもGoogle翻訳はとても優秀だと思う。例えば同じ文章でも直訳しかしない翻訳サイトとは違ってGoogle翻訳は前後の文脈まで見て(ないのに)るかの如く自然な和訳にしてくれます。だとしても、実際のやり取りの上では意図が曖昧になったりする時が多々あって英語ど素人の自分はもうわけわかめで。Google翻訳で英訳して返信できてはいるけども、もうちょっと意思を正確に伝えれたらいいのになとヤキモキします。例えばクリスとスケールを345mmから360mmにすることを薦めた際のやり取り。なぜスケールアップが彼の求めているであろうプレイアビリティに有効で、なおかつ彼が不安に思う楽器のバランスの点でも安心できるものなのかを英語で説明しようと思ってもなかなか上手な伝え方が浮かばない。こうなって初めて分かったのがそもそも自分は日本語の組み立て方が無茶苦茶だったと言うこと。ちゃんと筋道立てて骨子をわかりやすくした上でないと英訳に持っていけないことに気がついたんですな。つまり自分のバカさ加減を英訳の過程でブーメラン的に知ってしまうという。

 

とにかくこりゃいかんと思って今年は中学生以来の本気で英語学習を一からやり直して取り組んでます。

ハローナンシー、あそこから。

 

Review from UK (by Chris)

英語学習に取り組むにあたって最初に考えたのが、基本的に会話力は必要なくメールでずっとやり取りするので読解力とそれに対して誤解を生まないような返信をあちらの文化に気をつけつつ送り返すことが求められる…のかわからんがそこから始めようとしました。なので単純に英文法や単語を勉強する以外にもイギリス英語の特徴やイギリス文化(主にイングランド)、どんなウクレレシーンが主流なのかまで幅広くあちらの生活圏をネットで学んでいくことにしました。そこで具体的に取り入れた日課は毎朝BBCニュース(英語版)のトップ記事を二つか三つ拾い読みして、仕事中工房でひたすらBBCラジオ2を流し続けるというものです。ご存知の方も多いと思いますがBBC放送というのは日本でいうNHKみたいなもの。立ち位置もほぼ中道で右にも左にも行ってないのでフラットな情報として捉えて聞ける報道だそうです。BBCラジオはアプリ内にヒットチャート中心のBBC1、ニュースからあらゆる音楽まで週に1500万人が聴いているBBC2、クラシックやオペラやワールドミュージックのBBC3、ドラマやコメディやクイズ中心のBBC4、スポーツインタビューやディスカッションメインのBBC5、スコットランドのケルティック音楽中心のBBC6などなどまだあるんですが全部無料で聴けます。どのチャンネルも30分置きにニュースが流れ、朝に流し読みしておいたニュースが聴こえてくると「あ、あの記事か」と内容はさておき雰囲気だけは掴めるようになりました。結果的に勉強していると言うよりは大量に英語を浴び続けているいう方が正しいのかな。

 

 

しかしこれだけ毎日毎日このルーティンを続けて日中はほぼイギリス英語しか聴いていないにも関わらず未だ全く聞き取れてません(笑)

今月頭に帰国子女で英語圏生活経験のあるTomokiさんにネイティブ英語の聞き取り方のコツを聞いたところ、彼らは単語一個一個をきちんと発音することはなく、くっつけて一つの塊でしゃべってるので聞き取りにくいそうです。省略されている文字がかなりあると。だからか。日本の学校で習うご丁寧な英語じゃ歯が立たないわけだ。つまりその塊、クランチをどんどん学んでいけばいいってことになる。ちょっとクランチの例をいくつか挙げると

 

go to = gotta [Prices are high and our kids gotta eat=物価高だけど食わせにゃならん]

have to =hafta [I hafta call her=彼女に電話せにゃ]

need to =needa [I needa sleep a bit=ちょっとでも寝なきゃ]

out of =outta [I'm outta here=俺、出てくわ]

kind of =kinda [I'm kinda nervous=ちょっと緊張気味だ]

 

こんなのばっかりでラジオのDJが超早口で喋るもんだから聞き取れるわけないですよね。

 

 

そんなこんなで今の所、ラジオの内容もほぼ聞き取れていないんですがふとYoutubeで英語圏の方々の動画を見に行った時にあれ聞き取れるぞと思った瞬間もあったんです。マンチェスター在住の旅行系Youtuberの女性。この方の英語は最初に見た時からほとんど聞き取れたことに自分で驚きました。まず、スピードがゆっくりで単語も比較的知ってる言葉ばかり。ここでちょっと英語が面白くなってきました。シーファさんという方。何本か彼女の世界旅行動画をはしごして知ったのは彼女がインドネシア出身の非英語圏の人だということ。あ、だから聞き取りやすいのか。

 

非英語圏の英語を聞いた上でネイティブのリスニングに再挑戦するとこれまでより5%ぐらいは聞き取れるようになった気がします。そうまだはっきり言って全く聞き取れてませんが。クリスとのオーダーのやり取りがきっかけで英語を学ぶ必要に迫られ、それがだんだんと楽しくなってきました。今年は日本のニュースサイトを全く見ていないせいで先日ガソリンが一気に10円も高くなったことにびっくりしました。政府の補助金が終わったんですね。BBCで日本のガソリン単価の記事は一切上がってこないので気づきませんでした。世界で起きていることを中心にニュースを読む習慣がついたことで知ったことはめっちゃありました。身近なところで言うとスタバがヤバいってこと。スタバの本家、スターバックスUSAの営業利益は年々下がり続けいて目下の競合はファストフード業界。米国のスタバではほとんどがドライブスルー主体のスタイルでメキシコの外食産業企業トップを迎えて営業不振からの立て直しを図っています。スタバの元々のスタイル、家でも職場でもない「Third Place」でゆったりとカフェタイムを過ごすスタイルで成功しているのは実は日本だけ。スターバックスジャパンが建築士を迎えて建物も居心地の良さを追求したりと独自のやり方で営業利益を伸ばして今じゃ「すき家」の件数に並ぶほどまで成長。国際情勢の話題としてはカナダが今、移民問題でトルドー政権維持の危機に際していること(トルドーさんてどこか林修に似てますよね)や最新記事ではドイツのクリスマスマーケットの事件まで多種多様。

 

と、こんな記事までBBCで読んでます。「へ〜」の連続です。中年になってここまで英語を面白おかしく学ぶことになるとは夢にも思っていませんでした。世界から見て日本ってのはやっぱりいい国なんだなと改めて思ったりもしますが時に危惧を抱かざるを得ない話題も。さきほどのカナダの移民問題ってのもそもそも少子化対策で労働力確保のために移民をバンバン受け入れてきたらそこに新興国資本家の不動産投機が集中して不動産バブルで実際に人の住んでない単なる資産でしかない家ばかりになって居住地確保の問題が起きてる上にインフレが加速して「移民をなんとかせい」となり、首相が追い込まれていると言うどこか他所ごととは思えない話。

 

ぼへ〜っと毎日ただウクレレを作っていた昨年までとは変わって世界のいろんな話題に意識を向けるきっかけになったことは今年一番の収穫かもしれません。なんだか全然ウクレレの話じゃなくてごめんなさい。でもそのきっかけを与えてくれたクリスに感謝です。